米Googleは12月14日 (現地時間)、Google Appsユーザーに提供していたGmailのdelegation(委任)機能をすべてのGmailユーザーに拡大した。

委任機能は、他のGoogleアカウントユーザーにGmailアカウントへのアクセスを許可する機能だ。許可を受けたユーザーはメールの閲覧とメッセージ送信が可能になる。たとえば個人用とは別に、サークルの代表メールのような複数で共有しているGmailアカウントがある場合、個人用とグループ用のGmailアカウントを行き来するために、これまではログイン/ログアウトを繰り返すか、種類の異なるブラウザで別々にログインする必要があった。委任機能でグループ用のアカウントへのアクセスが許可されれば、個人用アカウントにログインするだけでグループ用アカウントのメール閲覧/送信も可能になる。

委任は、共有するGmailアカウントで[設定]の「アカウントへのアクセスを許可」から、アクセスを許可するGoogleユーザーを追加する。アクセス許可のメールが送られ、委任が確認されると、許可されたユーザーは自分のGmailアカウントにログインするだけで共有アカウントにもアクセスできるようになる。個人のアカウントでログインしている状態で、共有アカウントからメールを送信した場合、その個人が送り主であることがメッセージに記される。

共有するGmailアカウントの設定から、アクセスを許可するGoogleアカウントを追加

委任が認められると、自分のアカウントのログインで共有アカウントのアクセスも可能に