Infineon Technologiesは、自動車用Machine-to Machine(M2M)システム向けとしてマイクロコントローラ「SLI 76」の車載向け製品を発表した。

同ファミリは、一般製品に比べ長寿命でデータの保持信頼性が高く、動作温度範囲と書き換え可能回数の拡張が行われているほか、EEPROMサイズは256KBから504KBまでさまざまなラインアップが用意されている。

UICC(ユニバーサルICカード)用マイコンで、米国車載電子部品評議会(AEC)の品質基準「AEC Q100」に適合しており、PPAP(製造部品承認プロセス)準拠の書類を添付して提供され、緊急通報(e-call)、リモートロック解除、車両の管理や追跡といった車載サービスに対応する際に、自動車部品サプライヤは自動車メーカーの品質要求を満たすことが容易となる。

また、従来の「SLE 76」および「SLM 76」ファミリと互換性があるため、既存の同社製品ファミリ向けに開発されたUICCソフトウェアの移行も容易に行うことが可能だ。加えて、ETSI TS 102 671 MFF2およびJEDEC SON-8に準拠した実装用鉛フリーパッケージ「VQFN-8」を採用しており、自動車部品メーカーの生産ニーズに対応することが可能となっている。

なお、同ファミリはすでにサンプル出荷を開始しており、2011年上半期の量産出荷を予定している。