マイクロソフトは12月14日、「ITを活用した若者就労支援プロジェクト」の一環として11月1日から12月10日かけて実施したインターンシップの報告会を開催した。
今回のインターンシップでは、各地の地域若者サポートステーションにて選定されたインターン候補生をマイクロソフトの社員が面談し、26歳から30歳までの6人を採用。「デベロッパー&プラットフォーム統括本部」、「オフィスプレインストール事業統括本部」、「コンシューマー&オンライン事業部」、「OEM統括本部」の4つの部署にそれぞれ1、2名が配属され、メンターによる1対1の指導を受けながら実際の業務を経験した。
報告会では、インターンシップを体験した6名が、1ヶ月強に及んだ業務の内容や仕事に対する考え方などをプレゼンテーション形式で発表。「人間を成長させるのは、業務ではなく、人間と関わることなのだということがわかった」や、「スーツを着た社会人は完璧な人間のように思い込んでいたが、不完全な部分があってもよいことがわかった。特に、すべてを完璧に準備しなくても仕事が始められることに気づいた点は大きく、社会に飛び込んでいける自信がついた」などの意見が出され、全員が就労に対して前向きになれたことを口にした。
メンターを務めたマイクロソフト社員は、インターンシップを振り返り、「全員がとにかくまじめで、モチベーションが高かった」と説明。そのうえで、「どんなアドバイスも素直に聞き入れ、スポンジのように吸収する」と、成長の早さに驚いたことを紹介した一方で、「これまでは、彼らのまじめすぎる性格から、『間違ったことを口にしちゃいけない』、『何事にも万全の準備をしなきゃいけない』という思いが強すぎて、社会に対する恐怖心が強かったのではないか」とコメントした。そういった性格を考慮し、「良い点を積極的に褒めて自信をつけさせるなどの配慮を行いながらさまざまな業務を体験させた」結果、思ったことを口に出すのが苦手だった若者も、最後には上司や周囲と積極的にコミュニケーションをとり、堂々とプレゼンテーションができるようになったことなども紹介された。
マイクロソフトでは来年以降もインターンシップを継続する方針で、今回は東京近郊の地域若者ステーションのみが対象だったが、来年は対象地域を拡大する予定だという。