国立天文台は12月13日の夜から、16日の朝にかけて「ふたご座流星群を眺めよう」キャンペーンを実施している。

同キャンペーンは、今年で5回目となるもので、今回はふたご座流星群の活動が活発になると思われる12月13日の夜から16日の朝までの3夜の間に15分間以上星空を眺め、結果を報告ページから報告してもらうというものとなっている。

特に12月14日の夜は、流星が最も活発に出現すると考えられており、14日の真夜中過ぎから15日の明け方までの間に最も多くの流星が出現するだろうと予想されている。

国立天文台では、ふたご座流星群は、流星を初めて見てみようという人にもお勧めとしており、その理由の1つとして、流星数が多いことを挙げている。

2004年のふたご座流星群の流星(画像提供:国立天文台、撮影:佐藤幹哉氏)

同流星群は毎年、多くの流星が出現することが知られており、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並んで「三大流星群」と呼ばれている。4等星まで見えるような平均的な空で晴天に恵まれれば、1時間に15~20個の流星を見ることができ、十分に暗い空ならば、より多くの流星を見るチャンスがあるという。

2つ目の理由としては、真夜中前にも流星が出現することで、三大流星群のうちペルセウス座流星群やしぶんぎ座流星群は、どちらも深夜から明け方の時間帯を中心に流星が出現するが、ふたご座流星群は20時頃という早い時刻から出現するため、観察しやすい流星群となっている。

ただし2010年は、真夜中前には月が出ているので、なるべくなら、月が沈む真夜中過ぎに観察をしたほうが、より多くの流星を見ることができそうだと国立天文台では説明している。

なお、国立天文台のキャンペーンサイトでは、ふたご座流星群を観察するためのQ&Aなども掲載している。