STMicroelectronicsは、カスタマイズ可能な高機能モータ制御モジュール「SPIMD20」を発表した。
同モジュールはモーション・コントロールが専門のRoboxと共同開発したもので、モータに直接搭載可能なサイズ(165mm×60mm×26mm)で、工業用イーサネットによる接続が可能で、2kW以下のブラシレス3相モータを駆動でき、工業分野のアプリケーションに対応するモジュールとなっている。
IGBT電源スイッチ(1200V/40A)とゲート・ドライバ(TD352)を含む、同社の半導体技術を組み合わせており、2個のSTM32マイクロコントローラが、モータ制御とネットワーク機能向けに情報処理エンジンを提供するほか、EtherCATやCANopen DS402などのプロトコルに対応したリアルタイム通信インタフェースを備えている。
また、ネットワーク接続をサポートし、PWM駆動、カレント・ループ、フィールド・バスに同期するスピード・ループの実行を備えた基本ファームウェアも利用可能だ。
さらに、ファームウェアとロジックのフル・カスタマイズに対応しており、設計者はモータ制御アルゴリズムとイーサネット・フィールドバスのタイプをコントロールすることができるようになる。
最大直流供給電圧は800Vで、振動分析および温度検知のほか、2MBの内蔵Flashメモリおよび取外し可能メモリカードに対応している。