NECは12月14日、中部地区におけるクラウドサービス提供環境を強化するため、「中部データセンター」を中部地区に設置し、2011年2月7日からサービスを開始すると発表した。
同社は全国10ヵ所の「主力データセンター」をクラウドサービス提供の中核拠点として投資を行って拡充するとともに、自治体・地域中堅企業へのアクセスが良く、信頼性の高いデータセンター機能を提供できるよう、全国主要地域に「地域データセンター」を整備してきた。その一環として、NECフィールディングと共同で同データセンターが設置される。
同データセンターは、2回線受電方式(本線予備線受電方式)を含む完全2重化電源設備、停電時に24時間給電可能な自家発電設備に加え、震度6クラスの地震にも備えた床免震構造を採用している。また、セキュリティ面でも生体認証と不正通行を防止するサークルゲートによる厳重な入退出管理が実現される。
同データセンターの顧客に対し、業務ソフトウェアを含めたICTシステム全体の運用保守について、NECフィールディングのシステムエンジニアとNECグループの専門SEの連携によるサービス、顧客への問い合わせにワンストップで対応する統合サービスデスクを提供する。
これにより、顧客のサイトと同データセンターにシステムが分散するハイブリッドなクラウド環境においても、顧客業務運用の最適化と業務プロセスの改善によるTCO削減を可能とする「オンサイトライフサイクルマネジメントサービス」の提供が可能になる。