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Red Hatは11月11日(米国時間)、フラッグシップOSの最新版となる「Red Hat Enterprise Linux 6」を公開した。仮想化の機能が大幅に強化されたバージョンで、エンタープライズレベルのLinuxとして今後数年間に渡って活用され続けるバージョンになるとみられる。多くの新機能があるが、注目したい機能のひとつに「Transparent Hugepage」のサポートがある。
Transparent Hugepageの効果でどういった性能向上がみられるかが[Phoronix] Speeding Up The Linux Kernel With Transparent Hugepage Supportの記事に掲載されている。この実装の特徴はアプリケーション側には変更が必要なく、透過的に機能する点にある。自動的にHugepageが活用されるようになり、その分性能の向上が期待できる。最初からTransparent Hugepageを前提にしてアプリケーションを設計および実装した場合、さらに性能の向上も期待できる。
Transparent HugepageはFreeBSD 7.2に導入されたSuperpagesと同じものだ。FreeBSDでは4.3の時代に実験的にSuperpagesが登場し、7.2でシステムにマージされた。LinuxのTransparent Hugepageはまだカーネルにマージされていないが、RHEL6にマージされていることもあり、Linuxカーネルにマージされることになるのではないかとみられる。