マカフィーは12月13日、年末年始の休暇中にサイバー犯罪がより活発になることから、インターネットユーザーが2011年を迎えるにあたり注意すべき危険なオンライン詐欺「2011年、12のオンライン詐欺」を発表した。
同社が年始を迎えるにあたり危険と見なしているオンライン詐欺は以下のとおり。
- iPad無料提供詐欺
- 偽のメッセージによる旅行詐欺
- 偽のオンラインギフトカード
- 偽の転職紹介メール
- スミッシング ―フィッシング目的のSMSメッセージ送信
- 偽のホテルサイト
- 収まらない不況を悪用した金融詐欺
- 危険な電子グリーティングカード
- チャリティフィッシング詐欺
- 危険なフリーソフトダウンロード
- ホテルや空港の無線LAN
McAfee Labsでは、スパムメール版とソーシャルメディア版の2パターンのiPad無料提供詐欺を確認している。スパムメール版では、個人ユーザーは無料iPadを手に入れるために、iPad以外の製品の購入とクレジットカード番号の提示を求められる。ソーシャルメディア版では、ユーザーはクイズに答えることで無料iPadを獲得できることになっている。iPadを受け取るために携帯電話番号を知らせると、ユーザーは週当たり10ドルかかる携帯電話詐欺に登録されてしまう。
McAfee Labs 東京の主任研究員である本城信輔氏は、「2011年新年は円高傾向から海外のショッピングサイトからオンラインショッピングする人も多いと思うが、サイバー犯罪者はこの機会を狙って金銭、クレジットカード情報、個人情報などを盗み出すため、非常に狡猾に罠を仕掛けてくるので、注意してほしい」と警告している。