ビーブレイクシステムズは12月9日、システム業界における景気動向をまとめたレポートを発表した。同社は自社で手がけたシステム案件などをもとに現場の目線で分析したシステム業界の景気動向を定期的に発信している。

11月以降のシステム開発の案件数は、既存案件からの引き合いにより増加傾向にあった。12月以降もシステム開発の案件は多数あるが、12月スタートの案件のほとんどは既存案件から追加要員を募集するもので、いわゆる「火消し案件」と呼ばれる問題プロジェクトへの増員が大半を占めているという。

円高の影響を受けやすい企業は設備投資に慎重になっており、それらの企業を取引先に持つ金融機関では、予算の制約を理由に11月・12月末で終了する案件が増えている。ただし多くの場合、プロジェクトは縮小しても継続する意向を持っているそうだ。

スマートフォン関連の案件は12月以降も増加傾向にある。横ばい傾向にあるAndroid案件に対し、iPhoneやiPad案件は特に増加傾向にあるようだ。

同社では、最近は多忙な医師や医療関係者などと限られた時間内で面談を行わなくてはならない製薬会社の医薬情報担当者の営業・マーケティングツールとして、iPad対応が進んでいるという話も把握しているという。