ソフトニックは12月9日、ワールドワイドで展開するソフトウェアダウンロードサイト「Softonic」の日本語サイトを立ち上げたと発表した。日本法人の社員による紹介/寸評/10段階評価が掲載されている点が大きな特徴で、すでに約1000本のソフトウェアが取り上げられているという。
スペインSoftonic InternationalでFounder & Presidentを務めるTomas Diago氏。発表会にはSkype経由でスペインから参加した |
ソフトニックは、1997年にスペインのバルセロナで設立された企業。フリーウェア、シェアウェアを中心とするソフトウェアの紹介/ダウンロードサイトを運営しており、現在10カ国で事業を展開している。一日あたりのダウンロード数は330万を超え、月間6000万のユニークユーザーを抱える。広告収入が主な収益源で、2010年の売上高は40億円に上る見込み。営業利益率は40%を上回るという。
10カ国以上で事業を展開するソフトニックだが、「安全、安心、信頼を大切にする」(ソフトニック 代表取締役社長兼CEO 内田隆氏)という方針から、いずれの国においても翻訳記事は掲載せず、現地法人の社員が実際に触れてレビューを執筆しているという。また、記事体広告は一切扱わず、投稿欄に寄せられた一般ユーザーの意見もそのまま掲載される仕組みになっている。
ソフトニック 代表取締役社長兼CEOの内田隆氏 |
レビューページでは、各ソフトウェアの概要/寸評のほか、「良い点」「惜しい点」も箇条書きで記載。さらに、レビュアーと一般ユーザーそれぞれの10段階評価や、カテゴリー内でのダウンロード順位も表示するなど、さまざまなかたちでソフトウェア選びの参考情報を提示している。
ソフトニックで取り上げるソフトウェアは、一般ユーザー向けのもののみ。日本語サイトでは現在のところ、Windowsアプリ、iPhoneアプリ、Androidアプリ、国内向け携帯電話アプリが紹介されているが、今後は、MacやWindows Phone、BlackBerry、クラウドサービスなどもレビュー対象に加えていく予定。
また、おすすめアプリなどが表示されるWebブラウザ向けツールバーや、外部のサイトで公開されているソフトウェアも高速にダウンロードできる専用のダウンローダーを用意しているほか、来年には、モバイルサイトの開設、ソフトニックを閲覧するためのiPhone/Androidアプリの提供、APIの公開なども計画されている。