NXP Semiconductorsは、Googleと戦略的協業関係を結び、NFC(近距離無線通信)用の完全なオープンソース・ソフトウェア(OSS)スタックを提供することを発表した。
同NFCのスタックはすでにGoogleにより機能検証され、Androidプラットフォームの最新バージョンであるGingerbreadに実装されているほか、Googleフォン「Nexus S」に、NXPのNFCコントローラ「PN544」および同NFCスタックに実装されている。
PN544は2009年にリリースされたNFCコントローラで、携帯端末メーカーおよび通信事業者の次世代NFCデバイスとサービスをサポートするプラットフォームを提供しており、SIMおよびHost Controller Interface(HCI)のSingle Wire Protocol(SWP)接続で、現在リリースされているすべてのNFC仕様に完全対応している。
なお、同NFC用スタックは、低消費電力向けに最適化されており、Battery OffモードとBattery Lowモードで最適な動作が可能。さらに、ホストベースバンド(基本帯域)でMIFARE 1K/4K Reader/Writer機能をサポートするほか、オプションで、プラットフォームに依存しないモジュール式の汎用ソフトウェア・スタックとして利用することも可能となっている。