米Googleは12月7日(現地時間)、有料/ 無料のWebアプリ、Chrome用の拡張機能やテーマを配信するマーケットプレイス「Chrome Web Store」を米国ユーザー向けにオープンさせた。

GoogleがChrome Web Storeを用意した狙いは、Webアプリの利用促進だ。同ストアは豊富なWebアプリを検索・ダウンロード入手できる場所であり、またChromeユーザーにWebアプリをネイティブアプリのように使用できる仕組みをもたらす。

Chrome Web Storeには、すでに500以上のWebアプリが登録されている。カテゴリー、ランキング、おすすめなどから、または検索機能を使ってWebアプリ/拡張機能/テーマをブラウズする。各製品のページには製品の説明、ベンダーや開発者のURLリンクなどが記載されており、レビューやレーティングなど他のユーザーの評価も確認できる。

Webアプリは[Install]ボタンを押すとChromeに組み込まれる。「新しいタブ」にアプリケーションという項目が追加され、そこにインストールしたWebアプリのアイコンが並ぶ。クリックすると起動。各アイコン右上のレンチから設定ウインドウにアクセスでき、アプリケーションタブや全画面表示の設定、Webアプリの削除などを行える。

ストアで[インストール]ボタンを押すと、WebアプリがChromeに組み込まれる

「新しいタブ」がインストールしたWebアプリのラウンチャーになる

設定ウインドウを呼び出して、タブや表示の設定、削除など

ChromeにインストールしたWebアプリは同期機能を用いて他のChromeと同期可能

有料アプリの場合は[Buy and install]ボタンをクリックすると、Google Checkoutを使った購入プロセスに移る。有料アプリの無料試用、アプリ内でプレミアコンテンツを購入するIn-appペイメントなども用意されている。

Chrome Web StoreはChromeに完全限定したストアではない。Chrome以外のブラウザを使っても同ストアにアクセスでき、多くのWebアプリは他のブラウザでも動作する。だがインストール/削除など、ネイティブアプリに近い感覚でWebアプリを利用できるのは現時点でChromeのみだ。来年半ばに登場する予定のChrome OSデバイスでは、Chrome Web Storeがアプリケーションを利用する仕組みになる。