大日本印刷のWebサイトより

大日本印刷とNTTドコモ、CHIグループは、紙と電子の書籍を販売する新しいタイプのハイブリッド型の総合書店の運営を目指して、共同事業会社トゥ・ディファクトを設立することで合意したと発表した。

このたび設立が発表された新会社は、2010年8月にDNPとドコモが締結した電子出版ビジネスにおける業務提携に向けての基本合意を具体化。スマートフォンやタブレット型端末など多様化する端末で、いつでもどこでも利用できる電子出版市場の発展と、紙の書籍と電子出版コンテンツのハイブリッド型サービスの普及を促進していくとのこと。

共同事業会社の主な事業は、インターネットを使用した紙と電子の書籍販売を行うハイブリッド型総合書店の運営、ドコモのスマートフォンやタブレット端末、ブックリーダーなどに対応したオープンなハイブリッド出版配信プラットホームの構築と運営、電子書籍や紙の書籍を販売するオンライン書店や、リアル書店を連動させたマーケティング、プロモーションなどのサービス提供。

今後は、DNPのハイブリッド書店「honto(ホント)」をベースとしてドコモのスマートフォン、タブレット型端末、ブックリーダーに対して2011年1月上旬から電子書籍の販売を開始。大手出版社をはじめとする約200社から約10万点をめどにコンテンツの拡充をはかり、多様な電子書籍フォーマットのコンテンツに対応した電子書籍を販売することを目指すとのこと。

また、2011年中には、電子書籍の販売サイトと、CHIのオンライン書店「ビーケーワン(bk1)」とシステム統合等の方法を検討することにより、一つのサイトで電子と紙の書籍購入を可能とするサービスの実現を目指し、DNPグループのリアル書店(CHIの丸善、ジュンク堂・文教堂)とも連携をはかり、「電子書籍の販売」、「オンライン書店」、「リアル書店」を連携させたサービスの提供を目指すとしている。