宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所(ISAS/JAXA)は12月7日8時49分(日本標準時)に、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入マヌーバ(VOI-1)における軌道制御エンジン(OME)の噴射を開始したことを発表した。また、同8時50分には、あかつきは金星による掩蔽のため通信が中断したことも確認したことも併せて発表した。

なお、あかつきは同日9時1分00秒には軌道制御エンジンの噴射を終了し、その後Z軸地球指向への姿勢変更などを経て、同日12月7日21時頃に金星周回軌道を決定する予定。

あかつきの軌道投入スケジュールは以下のとおり。

イベント 実施予定日時(JST) 金星最接近時刻
(12/7 09:00JST)
からの相対時間
軌道制御エンジン(OME)噴射開始 12月7日 08時49分00秒 11分前
地食開始、地上局との通信断 12月7日 08時50分43秒 約9分前
OME噴射終了 12月7日 09時01分00秒 1分後
地食終了、通信再開 12月7日 09時12分03秒 約12分後
日陰開始 12月7日 09時36分37秒 約37分後
日陰終了 12月7日 10時40分44秒 約1時間41分後
Z軸地球指向への姿勢変更 12月7日 10時59分00秒 約2時間後
中利得アンテナ(MGA)から
高利得アンテナ(HGA)への切替
12月7日 12時09分00秒 約3時間後
金星周回軌道決定
今後の軌道修正計画作成
12月7日 21時頃 約12時間後

「あかつき」の軌道投入計画