リクルートは12月4日、東京都江東区のTFTホールにて第6回「Mashup Awards」(以下、Mashup Awards 6)の表彰式を開催した。最優秀賞には、上田哲郎氏の「育児日記EmiriSystem」が選ばれた。

MA6は、マッシュアップアプリ開発の腕とアイデアを競うコンテスト。広瀬香美氏や勝間和代氏らが選定する特別賞をはじめ、80以上の賞が設けられ、最優秀賞には賞金100万円が用意された。

当日は、80超の賞すべてを壇上で表彰。賞金が設けられていないメディアスポンサー賞、協力企業賞、特別審査員賞に関しては各社各様の副賞が提供され、会場を大いに盛り上げた。

マイコミジャーナル賞を受賞したのは、feb氏が開発したタスク管理ツール「Webあしか」。副賞は、マイコミが発行するプログラミング書籍のセット

勝間和代氏は、特別賞の副賞に自身の著書すべてを贈った

小飼弾氏は「404 API Not Found」という特別賞に横山彰子氏を選定

広瀬香美氏の特別賞を受賞した伊藤淳一氏は、トロフィーを受け取った直後にこっそりと広瀬氏の肩を抱いて記念撮影

広瀬氏は副賞として、伊藤氏のために「DEAR...again」を歌った

最優秀賞に選ばれた「育児日記EmiriSystem」は、上田氏が長女の誕生をきっかけに開発した育児用ブログサイト。当初は、自身が撮影した娘の写真をカレンダー形式で整理するコマンドベースのシステムとしてスタートした。それをWeb版に変更して一般公開機能を追加し、さらに一般ユーザーが利用できるようにしたうえで日記機能を付けるなど、徐々に機能を追加するかたちで進化していったという。現在は、モバイルデバイスからメールにより日記や写真を更新できる機能や、大量の画像をまとめてアップロードできるAIRアプリケーション、さらにはPCのカメラとマイクを使ってビデオ日記をアップロードする機能や、EmiriSystemにアップロードした画像をスライドショー形式で表示するデスクトップ用ガジェットまで多彩な機能が用意されている。

最優秀賞、優秀賞の受賞者。中央が最優秀賞を受賞した上田哲郎氏

MA6の受賞者が集合

最優秀賞を受賞した上田氏は、「エミリ(長女)が生まれてきてくれたおかげでこのシステムができた。家族には本当に感謝している。育児は人類にとっての永遠のテーマの1つ。それを支援するシステムを作れたことに幸せを感じている。今後は、APIも提供する予定でなの、Flickrなどと同じような感覚で使ってもらえるようになるとうれしい」と、喜びを表現した。

また、リクルート メディアテクノロジーラボ 局長の木村稔氏は、MA6を振り返り、「今年は、サービスよりもツールとして利用するようなものが多く、投稿の傾向が変わってきた印象を受けた。アプリケーションが日常生活に溶け込んできた感がある」とコメント。そのうえで、「今後もこのイベントを成長させ、開発者を支援していきたい」と述べ、来年以降も継続していく意向を示した。