Netcraft - Internet Research, Anti-Phishing and PCI Security Services

Netcraftは1日(米国時間)、12月のWebサーバ調査結果から、まだ策定段階にあるにもかかわらず、世界中のホームページのうち1%を超えるページがHTML5を採用していると発表した。具体的にはHTML5のDOCTYPE宣言を採用しているページが全体の1.06%。適切なDOCTYPE宣言をしていないにもかかわらず、HTML5の機能を使っているページが0.05%だったと報告されている。

HTML5はまだ策定段階にあり、その仕様も積極的に調整と変更を続けられている。しかしブラウザを開発しているベンダはHTML5の策定と実装に積極的で、どのベンダも開発版でHTML5の機能の実装に取り組むとともに、ほかのブラウザとの互換性向上を目指して取り組みを続けている。

こうしたベンダの取り組みと比べて、Webデザイナの多くはHTML5の採用に依然として消極的だとNetcraftは報告している。これはHTML5の新しい機能を使うことで、HTML5をサポートしていないブラウザで意図しているのと違うデザインで表示されることへの懸念があるため。その例として、canvasの利用が0.012%、videoの利用が0.011%、audioの利用が0.003%と、これら新しい機能の採用が依然として少ないことを指摘している。