トーマツは12月2日、デロイト トウシュ トーマツ リミテッドが発表した第9回「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」の内容を公表した。中国企業の躍進が目立つ結果となっているが、日本企業ではGREEが4位にランクインしている。
このランキングは過去3年間の収益(売上高)成長率上位500社を公表し、成長中のテクノロジー企業の世界での知名度を高めるための支援が目的とされている。
今回は500社のうち147社が中国企業となるなど、国別のランクイン社数では中国がトップとなっている(参加国は: オーストラリア/中国(香港・マカオを含む)/インド/日本/韓国/マレーシア/ニュージーランド/シンガポール/台湾)。
日本企業では4位に入ったGREEを含め29社がランクイン。GREEは2年連続で同ランキングのトップ5に入る結果となった(2年連続でトップ5に入るのは、2003年の中国企業以来の快挙とされている)。
公表された2010年度のランキング上位10社は以下の通り。
●2010年 デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500の上位10社
1位 Giga Solar Materials Corp(台湾) 成長率: 24,694% (太陽光電池用電極ペーストの製造・販売)
2位 Vocus Communications(オーストラリア) 成長率: 11,306% (通信事業者向け音声、IPトランジット卸事業)
3位 China United Cleaning Technology(中国) 成長率: 7,744% (結晶シリコン太陽電池セルなどの生産ライン一括請負)
4位 GREE(日本) 成長率: 4,201%
5位 Guodian United Power Technology(中国) 成長率: 3,738% (中国最大の風力発電業者)
6位 AdChina(中国) 成長率: 2,744%(インターネット広告代理業)
7位 Beijing LOIT Technology(中国) 成長率: 2,515% (ネットワークを中心とした各種システムの開発・構築)
8位 Xero(ニュージーランド) 成長率: 2,250% (オンライン会計ソフトの開発・販売)
9位 HotelsCombined(オーストラリア) 成長率: 1,926% (主要旅行サイトの宿泊料金比較、案内サイトの運営)
10位 Microview Technology(台湾) 成長率: 1,877% (ガラス基盤上などに半導体チップを実装する技術の開発)