日本ユニシスはこのほど、ビジネス支援図書館推進協議会と共同で、神奈川県鎌倉市において電子図書館の実証実験プロジェクトを開始すると発表した。

この実証実験は総務省の2010年度「新ICT利活用サービス創出支援事業」(電子出版の環境整備)における「図書館デジタルコンテンツ流通促進プロジェクト」と呼ばれ、地域でのデジタルコンテンツ利活用のあり方を研究することが目的とされている。

同実証実験は鎌倉市中央図書館や近隣の店舗のPC、モニターの自宅にあるPCなどが利用環境となっており、利用実績や評価を取得する。

対象となるコンテンツは「一般的な電子書籍(ビジネス書・文学・児童書など)」や地域住民や鎌倉市役所、鎌倉市教育委員会などから提供される文化的資料など。

モニターの募集期間は2010年12月1日~2011年1月10日。募集人数に制限はないが(鎌倉市民でなくても申し込み可能)、「システムへの負荷が一定規模を超える状況となった場合は、募集期間中でのモニターの応募を締め切ることがある」とされている。モニター登録者には、12月15日から順次IDとパスワードが送付される。

モニターの体験期間は2010年12月20日~2011年1月31日で、対応OSはWindows XP以上、ブラウザはInternet Explorer 6以上。

日本ユニシスは、同プロジェクトの実証環境として同社のクラウド型電子図書館サービス「LIBEaid/ライブエイド」を提供する。

鎌倉市実証実験プロジェクト概要図