Groupon Store

クーポン共同購入サイトの米Grouponが「Groupon Store」と「Deal Feed」の試験提供を開始した。参加ビジネス(マーチャント)がGrouponにストアを設けて、いつでもグルーポン(共同購入型クーポン)を提示できる。ユーザーの拡大にともなうグルーポン不足を解消するサービスの進化であり、"Groupon 2.0"と呼ばれている。

Grouponは原則1地域に1日1クーポンを「Deal of the Day (本日のグルーポン)」として提供している。2008年にサービスを開始した頃は参加マーチャントが少なく、1日1クーポンでもマーチャントとメンバーとのバランスがとれていた。ところがサービスが急成長し、現在はマーチャントが「Deal of the Day」に取り上げられるまで数カ月待ちの状態になっている。またメンバーからもグルーポンが少ないという声が上がっている。

Groupon Storeは、Grouponに参加するビジネス向けのGroupon内ストアで、開設は無料。Groupon Storeを通じて、それぞれが自由に共同購入型クーポンを作成できる。数カ月待ち状態のDeal of the Dayによる宣伝は年2回程度しか実施できないが、Groupon Storeではそれぞれのタイミングで割引きを提示可能だ。

Deal of the Dayに比べると、Groupon StoreからのグルーポンはGrouponメンバーに気づかれにくい。そこでGrouponは、グルーポン情報をメンバーにストリームするDeal Feedを用意した。Grouponメンバーは、お気に入りのGroupon Storeをフォローすることが可能。Deal Feedを通じて、フォローしているマーチャントのグルーポン、Deal of the Day、Grouponがお勧めするグルーポンなどの情報を受け取れる。

Deal Feed

Groupon Storeを利用した場合、マーチャントの取り分は宣伝方法で異なる。Deal of the Dayに取り上げられた場合はグルーポンの売上げの50%。Groupon StoreでGrouponメンバーへの宣伝機能を利用すると70%、宣伝機能を用いなかったら90%になる。同ストアにはマーケティングツールとして電子メール/Twitter/Facebookが組み込まれている。

新機能は現在シカゴ、ダラス、シアトルなどで試験提供されており、今後さらに新しい機能を追加しながら他の地域にも拡大していくという。