IDC Japanは11月30日、国内プリンター/消耗品市場のユーザー動向調査結果を発表した。これによると、消耗品における純正品の使用比率はトナーで58%、インクで63%にとどまり、リサイクル品やノンブランド品の浸透を示す結果となった。
同社は2010年9月から10月にかけて、企業ユーザーを対象にプリンタ、複合機、コピー機および消耗品に関するユーザー動向調査を行った。
2008年の景気後退を契機にリサイクル品やノンブランド品などの非純正品に切り替えた企業は、非純正品を使用している企業の約2割を占め、景気後退が非純正品の使用を後押ししたと、同社では見ている。
全体ではマイナス成長と予測されている国内HCP(Hardcopy Peripheral:ハードコピー・ペリフェラル)ハードウェア市場において、プラス成長が予測されているカラーレーザー複合機は、「増やしたい」という回答がプリンタの中で最も多く、従業員規模1,000人以上の企業では15%が「増やしたい」と回答し、全体の6%に対し格段に多い結果が出ている。
これより、同社ではカラー化と集約化に対応するカラーレーザー複合機への根強いニーズがあることを示すものと考えている。
国内HCP市場の成長エンジンとして期待されているMPS(Managed Print Service)については、「興味がある/役に立つ」と回答した企業が全体の半数以上となり、特に従業員規模1,000人以上の企業は66%が関心を寄せている。
プリンタの消耗品における純正品の使用比率 資料:IDC Japan |