インプレスR&D 代表取締役社長 井芹昌信氏 |
インプレスR&Dは11月29日、ライブラネオと構築した電子出版/オンデマンド製本流通サービス「libura PRO」の説明会を開催した。libura PROは、インプレスR&Dが発行する各種の調査レポートを購入できるサービス。章単位のマイクロコンテンツが購入可能なほか、各ページの55%が確認できる内容確認機能、中1営業日で印刷物が手元に届くPOD(プリント・オン・デマンド)機能なども搭載している。
今回提携したライブラネオは、グループウェアの「desknet's」などを開発/販売するネオジャパンと、データセンターを運営するビットアイルの共同出資により今年10月に創設された企業。デジタルコンテンツの創作、配信/流通のためのソフトウェア・プラットフォーム事業を手掛け、ドキュメント共有サービス「libura」を運営している。
ライブラネオ 代表取締役社長 狩野英樹氏 |
libura PROは、そのliburaをベースに構築された電子出版/オンデマンド製本流通サービスになる。liburaからは、操作性に優れたプレビュー機能や、販売ドキュメントを横断的に検索できる全文検索機能、販売ドキュメントの目次索引部分のみを横断的に検索できる目次索引検索機能、各ページの左側55%のみを表示して購入ニーズを残したうえでドキュメントにどんな情報が載っているのかを確認できるマスク機能などが引き継がれているほか、libura PRO独自の機能として、章単位で分割して販売するマイクロコンテンツ販売機能や、売掛販売を可能にする月末決済機能、大日本印刷のWeb to Printシステムと連携したPOD機能などが搭載されている。
なお、POD機能に関しては、購入した電子データ(PDFファイル)を複数組み合わせて製本することができるうえ、首都圏であれば中1営業日で届けることが可能という。ただし、著作権の関係で、現在のところ製本できるのは1購入につき1回まで。この製本回数については、利用者のニーズを見ながら変更も検討していくという。
今後は、他の出版社のコンテンツも販売していく意向で、インプレスR&Dでは2年以内に年間3~5億円という売上見込みを立てている。