雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイコミジャーナル』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく人気企画。第87回は、3Dサウンドデザイナーの瀬戸勝之が登場。

瀬戸勝之プロフィール

360°の音声再生領域を活かし、聴覚のみで映像を連想させるような『3D MUSIC』という新たな音楽ジャンルを確立させた世界初の3Dサウンドデザイナー。高音質によるサラウンド楽曲制作の他、音で立体的に空間を表現する「音の空間プロデュース」を手掛け、中でも森林の中の結婚式を再現した世界唯一のサラウンドチャペル「神戸北野クラブsola」は話題となった。2002年に立ち上げた5.1chサラウンドに特化したプライベートスタジオを、2010年4月には「3DMUSIC」専用スタジオとしてリニューアルオープン。スタジオスペースラボ代表。

Q&A

――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?

瀬戸勝之(以下、瀬戸)「きっかけは、上京して26歳頃なんとなく面白いことを探していたときに5.1chという音響効果をたまたま体感したから。当時は、純粋にサラウンドという音の空間演出に興味津々で、ただただ音の実験に時間を費やしていました。仕事に就こうというよりは、どういう風にしたら仕事として認めれるかの試行錯誤でしたね」

――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。

瀬戸「仕事というにはほど遠いですが、世界でも実例のない5.1chサラウンドの野外イベントを自主開催する際に色んな企業にスポンサーになってもらえるようプレゼン営業したことですね。ほとんど相手にしてもらえませんでしたが、熱意や可能性を育んでくれた数少ない企業のサポートで、世界初5.1chサラウンド野外イベント『AREA5.1』を開催できたことは自分たちにとっても大きい自信に繋がったように思えました。また、音楽活動においても次のビジョンを見る事ができる良い経験になったと思います。今でもこのイベントに関わってくれた方々は鮮明に覚えています。ていうか一生モンかもしれません」

――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?

瀬戸「あります。あまりに貧乏すぎて(笑)。今はまったくないです」

――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?

瀬戸「3D映像の普及において音もそれにあった再生能力が必要だと思います。3D映像にサラウンドで360°の世界が加わることを想像してみて下さい(笑)。現実世界にないリアル感が生まれますよ。ワクワクしますね!やってみせます☆」

――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。

瀬戸「特にないです。強いて言うなら携帯のエクスペリアですね!よくスケジュールやネットで移動中に使います」

――尊敬している人を教えてください。

瀬戸「これははっきり言えます。僕を応援、協力してくださっている方々ですね、、客観的に見て僕みたいな扱いにくい人種を、、(笑)。あとは、ホント最近ですが自民党の小泉進次郎の演説をyoutubeなどで見ていると凄い尊敬というか期待していますね。この若さで総理大臣なったらちょっと日本が面白くなるんじゃないかな~っと尊敬というか応援してますね」

――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。

瀬戸「これもはっきり答えれます。場所はともかくとして、人と会っている時ですね。何気ない会話の中に突然リンクしていく感じですね」

――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?

瀬戸「仕事が遊び、遊びが仕事なので、、ありません」

――理想的なオフの過ごし方は?

瀬戸「ひたすら寝る、ムリをしない、携帯を持たない、美味しいもの食べる」

――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。

瀬戸「ニコニコ動画、タイ料理、ナルト、ワースト、バキ、スーパー銭湯」

――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?

瀬戸「わりと飲みます。週3~5日ぐらい(会う人による)」

――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?

瀬戸「割と誰とでも、、、。特定の人とも飲みます」

作品紹介

左:東京ガールズコレクション2010 オープニング楽曲
CL:drumcan、作曲:瀬戸勝之
中央:サラウンドチャペル
CL:神戸北野クラブsola、P/サウンドデザイン:瀬戸勝之
右:音のパーティション
CL:gaveta、P/サウンドデザイン:瀬戸勝之