STMicroelectronicsとIAR Systemsは、STMicroのマイクロプロセッサ・ユニット(MPU)「SPEAr」ファミリ向けに開発ツールのサポートを行うことを発表した。
これにより、STM32/STM8マイクロコントローラ・ファミリで確立されたIARのSTMicro製品向け開発ツールのサポートが、さらに拡充されることとなる。
SPEArは、通信・ディスプレイ・制御に使用するネットワーク接続機器に向けて提供する組み込みMPUファミリ。ARMコアをベースとした製品で、高い処理能力と接続機能を低消費電力で実現することが求められるコスト重視のアプリケーションに向けた製品となっている。
今回のサポートの具体的な内容としては、IARが提供する組み込みアプリのビルドとデバッグを行う高信頼性開発ツール「IAR Embedded Workbench」に、SPEAr向けのサポートが追加された。すでに一部のカスタマで、同ツールを使用してSPEAr向けソフトウェアの設計が開始されているという。
なお、2社では、新たにSPEAr向けのサポートが統合されたことにより、カスタマは信頼性が高く実績のあるソリューションを使用することでプロジェクトのリスクを最小限に抑えつつ、ソフトウェア・プロジェクトを迅速に立ち上げることが可能になると説明している。