ルネサス エレクトロニクスは11月25日、車載情報機器とスマートフォンなどの携帯端末との連携を可能にするインタフェース規格「Terminal Mode」を自社のカーナビゲ―ション向けSoC搭載のデモ機で実現したことを発表した。

ルネサスのSoCによる「Terminal Mode」のデモ風景

同モードは、独自動車メーカーが中心となり推進している車載電子制御ユニット(ECU)と携帯機器間のインタフェースの標準化組織「CE4A(Consumer Electronics for Automotive)」が定め、Nokiaが推奨するインタフェース規格で、車載情報機器のディスプレイ画面上からスマートフォンの操作が可能となる。このため、ナビゲーション機能が無い車載情報機器においても、スマートフォンの持つナビゲーション機能を車載情報機器のディスプレイ画面に表示して利用するなど、スマートフォンの持つ機能を車載情報機器で使用できるようになる。

なお、今回のデモ機は、同社がカーナビ向け半導体で培ってきた技術ノウハウを活かし、カーナビ向けSoCにLinuxを実装し、その上に同モードを実装することで実現した。今後同社は、カーナビ向けの新統合SoC「R-Carシリーズ」からカーオーディオ向けに実績のある32ビットマイコン「SH7260シリーズ」までの幅広い製品でのソリューションを展開し、車載情報機器における同モードのスピーディな実現と、ソフトウェア開発コストの削減を図っていく計画としている。