Texas Instruments(TI)は、ワイヤレス基地局のパワーアンプ制御回路、ポータブルの計測機器、データ・アクイジション・システムおよびレーザーのバイアス制御回路などのマルチチャネル、高実装密度の各種アプリケーション向けに、I2Cインタフェース内蔵の8チャネル、12ビットD/Aコンバータ(DAC)「DAC7678」を発表した。4mm角の24ピンQFNパッケージおよび、5mm×6mmの16ピンTSSOPパッケージですでに量産出荷中で、1,000個受注時の単価(参考価格)は6.00ドルからとなっている。
同製品は、同社初の2線式のI2Cインタフェースおよび8チャネル内蔵のDACであり、基板レイアウトの簡素化および、設計時間の短縮が可能となる。
また、出力バッファアンプおよび2.5Vの基準電圧源を集積しているほか、リセット時に、出力を0Vまたはミッドスケールに設定することが可能。
内蔵の低ドリフト基準電圧源は初期精度は±5mVで、シンク/ソース電流が20mAと大きいため、外付けの基準電圧源を不要とすることが可能となるほか、5V動作時に0.13mA/チャネルを実現、±1LSB(最大値)のINL(積分非直線性誤差)、7μsのセトリングタイム、0.15nV-sのグリッチ特性などを実現することが可能となっている。
なお、諸特性は-40℃~+125℃の温度範囲で規定されているため、各種の工業向けアプリケーションにも対応することが可能だ。