ZOZOTOWNなどを運営するスタートトゥデイとヤフーは11月24日、ファッション商品販売などの分野で提携すると発表した。Yahoo!ショッピングにZOZOTOWNの情報を掲載するほか、ZOZOTOWNでの買い物でYahoo! ポイントを利用可能にするなどのサイト間連携が行われる。

スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作氏

今回の業務提携において、スタートトゥデイが特に強調したのが、同社のファッション製品データベース(以下、FDB)をYahoo! JAPANで活用するという点だ。FDBとは、スタートトゥデイが構築を進めているファッション商品の情報を集約したデータベースのこと。現在のアパレル業界では、各ECサイトで採寸や紹介文を作成することが少なくないため、「まったく同じものなのに寸法が異なったり、『キャメル』、『ライトベージュ』、『ベージュ』などと異なる用語で色合いを説明したりするケースがある」(スタートトゥデイ 代表取締役 前澤友作氏)と言い、そうした問題を解決するために、ZOZOTOWNに限らず、さまざまなECサイト/メディアが利用できる標準的なデータベースの作成に着手している。ヤフーとの提携は、そのFDBの外部提供の第一弾という位置付けで、「Yahoo!ショッピング」や「Yahoo! FASION」においてFDBのデータが活用される。

ヤフー 代表取締役社長 井上雅博氏

なお、FDBには、ZOZOTOWNで扱う商品のみならず、国内で流通するファッションアイテムの情報が広く登録される予定。FDB利用者に対する課金については現在検討中だが、「成功報酬というかたちで、商品購入に結びついた際に利益の一部をバックしてもらうようなモデルにできればと考えている」(前澤氏)という。

そのほか、今回の提携では、ZOZOTOWNで取り扱う商品がYahoo! ショッピングで検索可能になったうえ、ZOZOTOWN上での買い物にYahoo! JAPAN IDやYahoo! ポイント、Yahoo! ウォレットが利用できるようになっている。また、Yahoo! オークションにおいても連携を行う予定で、こちらについては準備ができ次第詳細を発表するとしている。