日本アバイアは11月24日、データセンターのネットワークインフラを最適化する仮想化アーキテクチャ「Avaya Virtual Enterprise Network Architecture」、同アーキテクチャに対応するスイッチ「Avaya Virtual Services Platform 9000」を発表した。
米アバイア データソリューション ジェネラルマネージャーのジャン・タージョン氏は、「現在、企業やデータセンターでは、仮想環境の増加、ネットワークの拡張、障害対策などによって、複雑性とコストが増している。これらに伴い、アプリケーションやサービスの導入に長時間かかったり、人為的なミスや障害が発生したりしている」として、こうした課題の解決策がAvaya Virtual Enterprise Network Architectureだと説明した。
同アーキテクチャはソフトウェアによるネットワーク仮想化機能、データセンターに特化したEthernetスイッチ、管理ツールから構成される。これらのコンポーネントによって、IEEE Shortest Path Bridgingをベースとした仮想ネットワーク「Virtual Services Fabric」、その上にサービスがマッピングされる「Virtual Services Networks」が実現される。
こうした同アーキテクチャを導入するメリットとしては、「複数のデータセンターにまたがって展開するアプリケーションやサービスの開始時間の短縮」、「人為ミスによるネットワークのダウンの防止」、「ユーザーの接続性の向上」などがある。
同氏は同アーキテクチャの特徴について、「ツール上でデータセンターにおけるネットワークデバイスを"ポイント&クリック"するだけで実に簡単にプロビジョニングが行える。また、他のネットワークリソースに影響を与えないこともアドバンテージ」と述べた。
「ヴイエムウェアがコンピューティングリソースに対して実行していることを、われわれはネットワークにおいて実行する。例えば、VMotionは複数のデータセンターにまたがって仮想マシンの展開が行える」
同アーキテクチャに対応するデータセンター向けのスイッチがAvaya Virtual Services Platform 9000だ。同製品は最大27Tbpsのバックプレーン容量、10ギガビットEthernetのポートを240個備えている。来年には、40/100ギガビットEthernetに対応する予定だ。価格は最小構成で1,000万円となっている。
同社のスイッチが搭載する専用ソフトのバージョン7.1から同アーキテクチャに対応しており、スイッチ「Avaya Ethernet Routing Switch 8800」はソフトウェアアップグレードでの対応となる。