雑誌+DESIGNING、雑誌Web Designing、マイコミジャーナルの3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく人気企画。第86回は、デザイナーの大谷秀映が登場。
大谷秀映 プロフィール
グラフィックデザインを経て、1998年よりWebデザインを始める。通産省(現・経済産業省)マルチメディアグランプリ海外優秀賞受賞/キヤノン・デジタル・クリエーターズ・コンテスト・アドビ システムズ賞受賞/Narita Inspected誌(ドイツ)にWeb作品収録/ZOO誌(ロンドン)にWeb作品収録/Now Loading誌(USA)にWeb作品収録/Pixel World誌(香港IdN)にWeb作品収録/Typo-Graphics誌(USA)にWeb作品収録/1x1.Matrix誌(スペイン)にWeb作品収録など。「フォントグラフィック」を制作。
Q&A
――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?
大谷秀映(以下、大谷)「25歳頃、働いていたデザイン会社で突然Mac担当者に。まだトレスコや紙焼きがあった時代です。使用していたMacintosh II cxなどは遅すぎて仕事ではまったく使い物にならないものでした。手作業のほうが速いのに、なぜわざわざMacを使わなくちゃならないんだと泣きながら仕事してましたが、今ではとても感謝しています。その後は、DTP仕事でもMacが十分に使えるようになり、10年ほど前からWebのデザインを始めました」
――これまでで一番思い入れのある仕事は? その理由や思い出を教えてください。
大谷「www.zx26.comというアドレスで公開していたサイト。1999年なので、もう10年以上前の作です。世界中のグラフィックメディアで取り上げられて、思い入れもあったのですが、当時使っていたMac互換機が壊れて元データが消し飛んでしまいました。タイムマシン(Wayback Machine)で過去に戻ってGIFアニメを拾い集めて復元しました。今、プログラマーの方と組んでiPhoneアプリ化しています。来年早々完成の予定です」
――この仕事を辞めようと思ったことはありますか? また、そのきっかけは何ですか?
大谷「ないです。今後も。死ぬまで続けます」
――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?
大谷「コミュニティサイト、本、電子書籍、アプリ、ウェブフォント(進行中)。CMSでいろいろなサイトを構築中で、そのうちのひとつであるフォント本の会員制サイトがこちらです」
――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。
大谷「自転車が好きで、その中でも競輪規格のNJSパーツの競技用自転車に思い入れがあります。パーツがシンプルで綺麗」
――尊敬している人を教えてください。
大谷「たくさんいますが、特にMacを作ってくれたスティーブ・ジョブスさんや、誰かはわからないですがパソコンを発明した人」
――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。
大谷「時間や場所は、あまり関係ないです」
――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?
大谷「ほぼ一日中Macを触っているので、何日もないかもです」
――理想的なオフの過ごし方は?
大谷「山に行ったり、旅行に行ったりして、写真を撮ること。肉眼よりもデジカメのファインダーを覗いている時間のほうが長いほど、写真が好きです。写真共有サイトの『パノラミオ』で、kiadehiというアカウント名で写真を公開しています」
――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。
大谷「自転車やカメラレンズを分解したり、組み立てたり。自転車はNJSカンパのハブのベアリングを磨いて、回転の滑らかさにうっとりしたり、競輪用のホイールをスポーク組みしたりしてます。FC2ブログにいろいろ書いてました。最近書いてないので、また復活しようかと思っています。パソコンばかりやっていて腱鞘炎気味なので、手でモノを作るということがちょうどよいリハビリになります。ほかに、古いG-SHOCKのスワロフスキー化も進行中です。細かい作業が好きなのかもしれません」
――週何日、どのくらいの量を飲みますか?
大谷「赤ワインを2日で1本」
――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?
大谷「最近フリーランスになったので、よくでもないですが、関係者と時々」