Integrated Device Technology(IDT)は、PCI Express(PCIe)3.0規格に完全準拠したシグナルコンディショニング・リタイマ「89HT0808P」「89HT0816P」を発表した。

PCI Express(PCIe)3.0規格に完全準拠したシグナルコンディショニング・リタイマ「89HT0808P」「89HT0816P」

同製品は、ブレードサーバ、企業向けストレージおよび通信システムでの利用を想定したもので、高性能プラットフォームのクラウド・コンピューティングへの移行における最適なパフォーマンス確保の支援を行うものとなっている。また、PCIe自動リンク・イコライゼーション(PCIe Automatic Link Equalization)プロシージャに完全準拠しており、システム設計を容易にするとともに、PCIe準拠のあらゆる拡張カードやホストバス・アダプタで信頼性を向上させることが可能だ。

2製品は、89HT0808Pが8チャネル品、89HT0816Pが16チャネル品となっており、標準的なPCIe 3.0製品の2倍以上である1チャネル8Gbps通信を実現するとともに、一般的なシステム・バックプレーン間のデータ転送をサポート、システムのパフォーマンスと信頼性の向上と設計全般の複雑性を軽減することで、部品コストを削減することが可能となっている。

また、高性能アナログ・フロントエンド、CTLE(continuous time-linear equalizer)、5タップのDFE(decision feedback equalizer)、CDR(clock and data recovery)ユニットを備えており、動的に最適化が可能で、低品質の信号を修復することも可能で、PCIe 3.0規格を超えるランダムあるいは確定的な(deterministic)ジッタを取り除くことができる。

さらに、システムにおけるテストの容易化に向け、包括的な診断ループバック機能群を備えたスコープ機能をダイ上に統合しているほか、GUIベースのソフトウェア・ユーティリティが付属した評価ボードも用意されている。

2製品はすでに一部カスタマに向けてサンプル出荷を開始しており、サンプル価格は、6.55ドルからとしている。