マイクロソフトは11月13日、2011年2月に移転する予定の東京・品川の新本社ビルに、「Microsoft」のロゴを設置した。
JRのホーム側となる西側壁面の右上部に設置されており、JRのホームや、JRや京浜急行の車内からマイクロソフトのロゴを見ることができる。東海道新幹線の車窓からは、マイクロソフト新本社側の窓側の席から見上げる形になり、確認するのは体勢的に厳しそうだ。
隣の三菱重工ビルの「三菱重工」のロゴ、2軒隣のキヤノンSタワーの「Canon」ロゴとともに、ほぼ同じぐらいの高さの位置にロゴが表示されている。
Microsoftのロゴは、夜間にはライトアップされる予定で、今後、数日間に渡って、ライトアップの点灯テストを行ったのちに、社内行事として点灯式が行われる予定だ。なお、北側、東側、南側の壁面には、マイクロソフトのロゴは掲示されない。
新本社は、JR品川駅港南口から約5分の品川グランドセントラルタワーにある。
品川グランドコモンズのなかに位置し、同ビルの19階から最上位となる31階までの13フロアを使用。2階をメインエントランスとして、1階のスペースも一部使用。いずれも、18階までに入居する別の企業とは分離されたマイクロソフト1社が利用する専用スペースとなり、新本社内では同社専用エレベータを利用することになる。現在、都内5カ所に分散しているオフィスを統合し、移転後は約2,500人の従業員が勤務することになる。
品川グランドコモンズの中央に位置するマイクロソフトが入居する品川グランドセントラルタワー。左から品川イーストワンタワー、太陽生命品川ビル、品川グランドセントラルタワー、三菱重工ビル、キヤノンマーケティングジャパン本社ビルのSタワー |
新本社は、品川グランドコモンズに入る。品川駅港南口から徒歩で約5分 |
統合するのは、新宿・小田急サザンタワーの新宿本社オフィスのほか、朝日生命代田橋ビルの代田橋オフィス、赤坂ガーデンシティの赤坂オフィス、東京オペラシティ45階の初台オフィス、大同生命霞が関ビルの霞が関オフィス。これまでは、これらのオフィスの行き来だけで1日に延べ5,500回もあったというが、これが解消されることになる。
同社の新本社移転は、同社創立25周年と、社名を日本マイクロソフト株式会社に変更するのと同時に行われるもので、現在、社内の内装工事が進められており、年内には内装工事が完了する予定となっている。
新本社の1フロアあたりの面積は約2,700平方メートルで、従来はなかった従業員向けカフェテリアなども新本社には設置されることになるという。また、最上階の31階および30階はカスタマーフロアとして、セミナールームや会議室を設置し、パートナーやユーザーなどが利用できるスペースとなる。さらに、従来は従業員しか利用できなかったマイクロソフトのロゴ入りグッズなどを販売するカンパニーストアが、来訪者の一部が利用できるような形で設置されることになるという。
同社によると、新本社への移転は、2011年1月から順次開始される予定で、2月1日にはすべての部門が新オフィスで業務を開始することになる。
現在、都内の拠点で、ビルの壁面にマイクロソフトのロゴが設置されているのは、東京・新宿の小田急サザンタワーの新宿本社オフィスと代田橋の朝日生命代田橋ビルの代田橋オフィス、調布のマイクロソフト調布技術センターの3拠点。残りの初台の東京オペラシティの初台オフィス、大同生命霞が関ビルの霞が関オフィス、赤坂ガーデンシティの赤坂オフィス、大手町の大手町テクノロジーセンターには、ビル壁面には同社ロゴが入っていない。
新本社への移転後は、都内は3拠点となるが、大手町テクノロジーセンターだけが、唯一ビル壁面にロゴが入らないビルになる。また、鉄道の車内や駅のホームから見えるロゴは、品川の新本社だけになる。