2010年10月4日にFPGAベンダActelの買収を発表したMicrosemiは、Actelの提供していたミクスド・シグナルFPGA「Fusion」の温度範囲を-55℃から+100℃に拡張した製品の提供を開始したことを発表した。

ミクスドシグナルFPGA「Fusion」の特長

これにより、過酷な温度範囲での安定した動作が必要とされる防衛およびアビオニクス向けに、Fusionを提供することが可能となり、同分野の設計者は、Fusionデバイス固有のリプログラマビリティ、高信頼性、不揮発性などのメリットを活用することが可能となるほか、ファーム・エラー耐性の利点も提供されることとなると同社では説明している。

同温度範囲に対応したFusionは、システム・ゲート数60万および150万に相当する(最大223のユーザーI/Oを備えた)2製品が提供される。Actel時代から提供されている電源シーケンスや監視、電圧、温度、および電流の管理や監視などの機能は、何も変更することなく拡張温度範囲で動作することが可能だ。

なお、同拡張温度範囲対応Fusionは、すでに量産出荷を開始している。