Oracle Solaris Operating System - Increase Business Efficiency, Lower Costs",Oracle Solaris Operating System"

Oracleは15日(米国時間)、Oracle Solarisの最新評価版となるOracle Solaris 11 Experssを公開した。SPARC版とx86版が提供されている。開発者向けのリリースにあたり、また、次期SolarisとなるSolaris 11へ向けた評価版という側面ももっている。Solaris 11 Expressにおける主な特徴は次のとおり。

  • Oracle SOlaris 10 Containers仮想化技術の導入
  • ネットワーク仮想化機能およびリソース管理機能の導入
  • L3/L4ロードバランス機能の統合
  • InfiniBandサポートの改善
  • SMF (Service Management Facility)の大幅な改善
  • 新しいパッケージ管理システムIPS (Image Packaging System)の導入
  • 機能拡張されたZFSの導入と、ZFS関連機能の充実
  • 多様なインストール手段の提供
  • 新しいSPARC T3プロセッサをサポート
  • Intel Xeon 5500プロセッササポート
  • さまざまなデバイスドライバの改善
  • サードパーティアプリケーションのアップグレード
  • bash(1)をデフォルトシェルへ変更。システムシェルはksh93(1)
  • 新しいサウンドシステムBoomerの導入(LinuxやFreeBSDで活用されているOSS APIも提供している)
  • 新しいOracle Solaris DTraceプロバイダの導入
  • git(1)など最近の開発ツールへの対応
  • Linuxおよび*BSDとの互換性をあげるためにlibcへ各種ルーチンを追加

Oracleは実質的にOpenSolarisを終了させた。Solaris Expressがこれに代わる取り組みとなる。ただし、オープンソースソフトウェアとしてのエコシステムはSolaris Expressには期待できず、評価版という意味合いが強い。