レッドハットは11月16日、「Red Hat Enterprise Linux 6」を日本市場への投入を開始した。同バージョンでは、リソース管理のためのカーネルの改良、RAS機能の強化、パフォーマンスとスケーラビリティの向上、仮想化機能の拡張などが行われている。
米国では10日にすでに発表が行われている。
スケーラビリティの向上の例としては、最大4096個のCPUコア(理論上限値)と最大64TBのメモリ(理論上限値)に対応したことが挙げられる。NUMA(Non-Uniform Memory Access)とキャッシュの機能拡張によって、大規模なメモリ構成への対応が強化された。
また、デフォルトのファイルシステムがext4となったことで16TBまで拡張可能になり、オプションのXFSでは100TBをサポートしている。
信頼性の向上としては、ハードウェアのホットプラグに対応することでメモリエラーへの対応が強化されるとともに、バグレポートの自動報告機能なども追加されている。
仮想化機能については、最大256CPUコアへの対応を実現したことデホストのスケーラビリティを向上したほか、ゲストのCPUも最大64コアに対応可能になり、vhost-netによって10ギガビットネットワークの性能向上が図られている。