The WebM project is dedicated to developing a high-quality, open video format for the web that is freely available to everyone. |
ビデオコーデックVP8がオープンソースソフトウェアとして公開されてから半年が経過しようとしている。この半年でVP8は大きく成長した。どういった状況にあるかがWebM - Open video for the web [PDF]において報告されている。報告内容からいくつか特徴的な部分をまとめると次のとおり。
- Firefox 4、Opera 10、Chrome 6においてVP8コーデックを使ったVideo機能を実装
- IE9、Safari5でVP8コーデックに対応(システムにWebMコーデックを別途インストールすることで対応)
- Skype 5のグループビデオ機能でVP8を採用
- YouTube HTML5 betaでVP8を採用 (ビデオの80%でVP8が使われている)
- FFmpeg VP8ネイティブデコーダの実装
- そのほか各種ソフトウェアでVP8を採用
- 最初のVP8 SDK libvpx 'Aylesbury'を公開
- 開発コミュニティの成長
- パートナーの増加
今後の予定として次の取り組みも紹介されている。
- 2011年第1四半期にVP8 ASICチップや関連H/W登場予定
- 2011年第1四半期にVP8 SDKの2つ目のリリースlibvpx 'Bali'登場予定。エンコーディングの高速化目指す
VP8はブロックベースのコーデックで、比較的古典的でシンプルな設計を採用している。ASICとしてチップに実装して組み込みデバイスや家電機器などで利用するのもそう難しい取り組みではないようだ。2011年はソフトウェアのみならず、ハードウェアでの採用普及も進むことになるとみられる。