日立製作所は11月15日、日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」の2プロセッサモデル「HA8000/RS220」において、インテル Xeon プロセッサーX5680とサーモサイフォン冷却機構を採用したモデルを採用するなど、同シリーズを強化する発表した。

日立アドバンストサーバ 2プロセッサモデル「HA8000/RS220」

HA8000/RS220に採用されたサーモサイフォン冷却機構は、冷媒の気化熱を利用して効率的にプロセッサを冷却することで装置の温度上昇を最小限に抑えられる。そのため、現行モデルと比べて搭載冷却ファンを半減することが可能となる。

「HA8000/RS220」に採用されたサーモサイフォン冷却機構

また、HA8000/RS440、RS210、TS20ではSSDを採用し、SSD搭載モデルを拡充する。あわせて、RAIDボードの機能を拡張し、データ参照速度を高速化する「FastPath機能」と「CacheCade機能」をSSD搭載モデルに、迅速にデータを復旧できるRecovery機能を「HA8000シリーズ」全7モデルにオプション機能として提供する。

FastPath機能はSSDの特性に応じてデータ参照処理の手順を調整することで、同機能を用いない場合と比べてデータ参照速度を最大1.9倍に向上させる。CacheCade機能は、内蔵SSDをキャッシュメモリ専用の記憶媒体として利用し、データ参照指示を迅速かつ効率的に行う。

新製品の価格は、RS440が157万9,200円から、RS220(Xeon プロセッサーX5680モデル)は78万1,200円から、RS210は40万1,100円から、TS20は37万4,850円からとなっている(いずれも税込)。