STMicroelectronicsは、次世代エアバッグ・システム向け高G加速度センサ・ファミリ「AIS1xxxDS」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、2012年の量産開始を予定。1000個購入時の単価は3ドルとしている。

次世代エアバッグ・システム向け高G加速度センサ・ファミリ「AIS1xxxDS」

同ファミリは、5種類のフルスケール・レンジ(±20g~±400g)にわたり、1軸の平面モーション検知機能を提供する。内蔵のICインタフェースが加速度データを高分解能のデジタル・ビット・ストリームに変換し、標準化されたDSIプロトコルで専用のマイクロコントローラに送信を行い、その情報を基にECUのアルゴリズムが状況を評価し、数ミリ秒以内にエアバッグを展開するかどうかを決定することが可能となる。

同社の200mmウェハ対応MEMSラインで製造される同加速度センサは、独自のBiCDMOSプロセスにおけるSOI技術を用いることで、高集積度と寄生電流の制御を実現。-40℃~+125℃の温度範囲で使用可能なほか、電磁干渉(EMI)に強く、AEC-Q100にも準拠している。