米Googleは11月11日(現地時間)、Official Google Blogの中で、緊急問合せ先表示機能を13カ国のGoogle検索サービスに追加したと発表した。

同機能は、「Suicide」、「Poison Control」など、緊急の対応が必要になりそうなキーワードが入力された際に、対処してくれる施設の連絡先を一番上にわかりやすく表示するというもの。緊急時にパニックに陥ってもすぐに見つけられるよう、赤い電話のアイコンを置いて目立たせている。

英国で「Suicide」で検索したときの画面

フランスで「urgence」で検索したときの画面

同機能はユーザーからの問い合わせに対応するかたちで米国で試験的に導入されてきたものだという。Official Google Blogでは、最初は、毒を摂取した可能性がある娘の親から、対応してくれる施設の連絡先がわからずに困っているというメールが届いたことがきっかけだったと説明している。これを受け、昨年秋より、「Poison Control」で検索された際に、服毒時の対処法を教えてくれる「American Association of Poison Control Centers」の電話番号を表示。さらに、今年4月には「Suicide」で検索された際に、自暴自棄の人からの相談を受け付ける「National Suicide Prevention Lifeline」の連絡先が表示される機能を追加した。後者に関しては、機能追加後、National Suicide Prevention Lifelineに対する問い合わせ件数が9%増加した。

こうした結果を受け、Googleは今回、同様の機能をオーストラリア、ベルギー、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、英国の13カ国で追加することを発表。さらに、「Fire」、「Medical」、「Police」など、居住者であれば常識として知っているような施設の電話番号も表示し、旅行者がトラブルに見舞われた際にも手助けができるよう機能拡張させている。