Red Hatは11月11日(米国時間)、「Red Hat Enterprise Linux 6」をリリースした。カーネルのベースはLinux 2.6.32で、デフォルトのファイルシステムはext4。久々のメジャーバージョンアップとなった同社のフラグシッププOSだが、「これまでの商用オープンソースの定義を書き換える水準」とその出来に自信を見せる。
RHEL 6の主な特徴は以下の通り。
- 大規模環境に最適化
- 次世代ハードウェアシステムにも対応する拡張性の高さ
- 仮想化機能のさらなる強化
- 環境に配慮した省電力設計
- 物理環境、仮想環境、クラウド環境のいずれにも対応できる柔軟性の高さ
Intel、AMD、HP、IBM、Dell、富士通、日立製作所、NECといった主要なハードウェアベンダとのアライアンスを強化し、新技術を搭載したハードウェア上でも最適なパフォーマンスで動作させることが可能になっている。
AMD Opteron 6000/4000シリーズでもベースになっている省電力技術を採用、アクセスがないサーバの電源を自動的に落とす機能なども備える。また、電源オンの状態でサーバのメモリやプロセッサを追加できるホットアディション機能を搭載している。
KVMハイパーバイザの組込みにより、64ビットのゲストOS上で、64の仮想CPU、256GBの仮想メモリをサポート可能になった。また、デフォルトファイルシステムのext4は16TBまでスケールできるが、100TBまでスケール可能なファイルシステム「XFS」「GFS2」もサポートする。