米Microsoftは11月9日(米国時間)、米MotorolaがMicrosoftのゲームコンソール「Xbox」に搭載されているネットワーク技術から過大なロイヤリティを得ようとしているとして、Motorolaを相手取り米ワシントン州西地区連邦裁判所に訴訟を起こした。Microsoftは先月、Motorola製のAndroidスマートフォンがMicrosoftのパテントを侵害しているとして訴訟を起こしたが、1カ月のうちに2度までもパテントがらみで同じ企業を訴えたことになる。

訴えによると、Motorolaは、無線技術などをIEEEやITUといった標準機構で定められた"適正で非差別的な取引条件"で他社にライセンス供与するという契約を守らず、法外なロイヤリティをMicrosoftに要求しているという。Microsoftは対象となっている無線技術やビデオコーディング技術をXboxで使用している。

MotorolaはMicrosoftの訴えに対し、「Motorolaは、フェアな条件を提示し、何度もライセンスに合意するようにとMicrosoftを促したが、残念ながら同社が合意に応じることはなかった」とコメントしている。

Microsoftは「Motorolaの要求するロイヤリティは"法外で差別的"」とし、Motorolaに対し賠償を請求するとしている。

Microsoftは10月4日、今回の訴訟と同じくシアトルにあるワシントン州西地区連邦裁判所に、Andoroid携帯のパテント侵害でMotorolaを訴えている。