米SilkRoad technologyは11月1日、サンブリッジソリューションズとのジョイントベンチャーという形で日本法人 株式会社シルクロード テクノロジーを設立したことを発表(サンブリッジソリューションズの社名はシルクロード テクノロジーに変更される)。今月より人事業務のSaaSサービスの提供を開始する。
シルクロード テクノロジーが今月から提供開始するのは、内定者教育や配置・異動管理、合併・買収統合管理に伴う人事業務を機能化した「RedCarpet」。同サービスは、内定者に対するフォローも行えることが特徴とされており、採用した人材が内定後に他社に流れることを防止する。
製品(サービス)の提供価格は600万円~(1500ユーザーの場合)。
また同社は、2011年1月にはパート・契約社員・正社員の採用管理、採用プロセス管理を機能化したサービス「OpenHire」の提供を開始する予定。
この製品はFacebookやLinkedIn、Twitterなどのソーシャルメディアとの連携が可能で、従来の"待ち"の採用ではなく、企業側から直接候補者に働きかけるといった採用手法を実現できることが特徴とされる。
同社はその後、人材のパフォーマンス管理製品「WingSpan」(2012年提供予定)、研修など人材を育成するための製品「GreenLight」、人事統合サービス「HeartBeat」などの提供を順次行う。
これらの製品はすべて日本語を含む9ヵ国語(英語/アラビア語/中国語<繁体>/フランス語/ドイツ語/韓国語/ポルトガル語/スペイン語)対応となり、「海外進出を図る企業のニーズにも柔軟かつ迅速に対応する」(同社)としている。
なお、サンブリッジソリューションズがこれまでに販売してきた人財管理アプリケーション「3Rings」は、シルクロード テクノロジーの製品として統合され、将来的にはクラウド化して提供される予定。
製品の販売形態は直販のほか、SIerなどのパートナー企業を通じた間接販売も行われる見通し。また、一部製品では機能と事業が競合する可能性があるリクルートやマイコミといった国内人材サービス企業との関係について同社石橋社長は、「今後は協業関係の構築も視野に入れている」とした。
また、サービス提供インフラとなるデータセンターについて同氏は「導入企業数が増えれば、国内の事業者との提携の可能性もある」としている。
同社は今後3年間における国内での売上見込みを7~10億円としている。