Lattice Semiconductorは11月8日(米国時間)、PLD「MachXO2」ファミリを発表した。
同ファミリは、65nm低消費電力組み込みFLASHプロセスセステクノロジーを採用し、従来のMachXOファミリ比で最大3倍のロジック規模、10倍の内蔵メモリ、100分の1以下へのスタンバイ電力の削減、30%の価格低減を実現しているほか、小規模なPLDでよく使われる機能であるユーザーFlash Memory(UFM)、I2C、SPIや タイマ・カウンタなどを搭載している。
MachXO2ファミリは「MachXO2 ZE」「MachXO2 HC」「MachXO2 HE」の3つのシリーズをラインアップ。いずれもロジック規模は256から7000LUTとなっている。
ZEシリーズは1.2V単一電源、システム動作周波数60MHz、最小19μWの消費電流、最小2.5mm×2.5mmの小型パッケージで、スマートフォンやPDA、GPSなどの消費電力とコストに対する要求が厳しい携帯アプリケーションに対応する。
HCシリーズは、3.3Vまたは2.5Vいずれかの単一電源で動作し、システム動作周波数は最大150MHz。最大335本のユーザーIO、インスタント・オン機能、不揮発性FLASH、ヒステリシス・インプットなどの機能が搭載されており、産業機器や通信機器、医療用機器などのシステムコントロールのアプリケーションに対応する。
HEシリーズは、1.2V単一電源で動作し、システム動作周波数は最大150MHzとなっており、システムコントロールアプリケーションの中でも電力要件が厳しいアプリケーションに対応する。
なお、ロジック規模1,200LUT低消費電力版の「LCMXO2-1200ZE」とロジック規模1,200LUT高機能版「LCMXO2-1200HC」の2製品は現在アルファサンプルを供給中で、エンジニアリングサンプルは2010年12月より、量産品は2011年3月より提供開始予定としている。また、価格はロジック規模256LUT、TQFP100ピンパッケージの「LCMXO2-256ZE/HC TQFP100」が50万個購入時で0.75ドル、ロジック規模1,200LUT、TQFP100ピンパッケージの「LCMXO2-1200ZE/HC TQFP100」が50万個購入時で2.00としており、すべてのファミリ製品が2011年第3四半期までに量産出荷を開始する予定となっている。