Tektronixの日本法人である日本テクトロニクスは、DiiVA(Digital Interactive Interface for Video & Audio)規格に対応した、設計性能の最適化と検証のための物理層コンプライアンス・テスト・ソリューションを発表した。
DiiVA は、信頼性の高い高速/双方向データ・チャネルと、非圧縮のビデオ/オーディオ・チャネルを組み合わせることで、さまざまな家電機器を接続してデジタルTVの利便性を向上させようというもの。DiiVA 1.0仕様は2009年4月に承認され、現在3Dに対応したDiiVA1.1仕様がCTS(Compliance Test Specification)と共にレビュー中という段階になっている。
同社の同テスト・ソリューションを活用することで、DiiVAデベロッパはこのCTSに基づいた検証が行えるようになり、トランスミッタ、レシーバ、ケーブル・デバイスのさまざまなテストに対応することが可能となる。また、同テスト・ソリューションは中国・広州のDiiVAのATC(Authorized Testing Center:認証テスト・センター)にもコンプライアンス/検証用として採用されており、すでに同センターにおいてDiiVA製品のテストが行われている。
同テスト・ソリューションは、主にMSO/DSA/DPO70000 シリーズ・オシロスコープとDiiVA拡張解析/コンプライアンス・ソフトウェアで構成される。
また、AWG7000C シリーズ任意波形ジェネレータ 、P7313SMA型プローブ、DiiVAテスト・フィクスチャも含まれており、TekExpressソフトウェアと、同社Webサイトからダウンロード可能なDiiVAソフトウェア・アプリケーションを組み合わせることで、複数のトランスミッタ、レシーバのテストを1ボタンで自動化することが可能だ。さらに、ダイレクト・シンセシス技術により信頼性が向上しており、レシーバ/ジッタ・テストにおけるハードウェア部品が不要なため、検証を容易に行うことが可能となっている。