インフラジスティックス・ジャパン 代表取締役 David Keuning氏 |
インフラジスティックスは11月2日、.NET開発向けのUIコンポーネント製品の新版「NetAdvantage for .NET 2010 Volume 3」をリリースしたと発表した。
NetAdvantage for .NETは、Silverlight、WPF、ASP.NET、Windows Formsなどに対応したコンポーネント集。ボタン、ラベル、スライダーといった細かなものから、ExcelのようなUIを実現するグリッドや、各種のデータをビジュアルに表現するデータ視覚化コンポーネントなども用意されている。
新版では、以下のような機能強化が行われている。
全プラットフォーム
- 「Office 2010 スタイル」をサポート
Silverlight/WPF
- Outlookライクなスケジュール機能を追加。日/週/月単位での表示や、グループ予定の縦表示にも対応した
- 大量の階層データも高速表示するツリーコントロールを追加
- Silverlight向けのグリッドにおいてクリップボード対応や列ヘッダーのグループ化機能を追加
- WPF向けのグリッドにおいてスクロール時やセルデータのアップデート時におけるパフォーマンスを向上
Silverlight/WPF視覚化コンポーネント
- 対応バーコードにQRコードを追加
- チャートにポーラチャートを追加
- Organization Chart(組織図)をCTP(Community Technology Preview)版として提供
ASP.NET コンポーネント
- グリッド(WebDataGrid/WebHierarchicalDataGrid)上のデータをPDF/XPS形式で出力可能に
- グリッドやツリー、メニューなどの各種Ajaxコントロールのパフォーマンスを向上
- グリッドに集計機能やセル、列ヘッダー上でのツールチップ表示機能を追加
Windows Forms
- 前バージョンで追加されたOffice 2010シーニックリボンにバックステージビュー機能を追加
- エディターコントロールにおいてWM_やEM_といったネイティブWindows メッセージをサポート
このほか、インフラジスティックスでは製品ラインアップを刷新したことも発表。新たに「NetAdvantage Ultimate」というエディションを用意し、データ視覚化関連も含む.NET向けコンポーネントをすべて網羅したパッケージ製品を提供する。
NetAdvantage Ultimateおよび従来から提供されている「NetAdvantage for .NET」に含まれるコンポーネントは以下のとおり。
インフラジスティックス・ジャパン マーケティング&セールスの塚越正寛氏 |
価格は、NetAdvantage Ultimateが1ライセンスあたり23万1000円、プライオリティサポート付きで28万3500円。NetAdvantage for .NETが、1ライセンスあたり15万5400円、プライオリティサポート付きで20万7900円。各コンポーネントを個別に購入する場合は、1製品1ライセンスあたり9万9750円、プライオリティサポート付きで1ライセンス15万2250円。なお、NetAdvantage for .NETは今回より価格が改定され値下げされている。
また、NetAdvantage Ultimateに関しては、2011年にリリース予定の新製品「NetAdvantage Reporting」、「NetAdvantage for Mobile」、「NetAdvantage for Web Developers」も追加コストなしで利用できるライセンスになっている。
2011年リリース予定の新製品群。詳細はこちらのブログで紹介されている |