富士通は11月1日、帝京大学の図書館ポータルサイトをSaaS型で提供開始したと発表した。同社の学術ポータルSaaS「Ufinity」を活用し、他の大学や公共図書館などにある各種学術情報も対象として蔵書を横断検索する仕組みを1ヵ月で構築したとされる。
今回同社が構築した図書館ポータルサイトは学生や教職員の利用を前提として構築されたもので、学習意欲向上や研究の発展を支える"次世代図書館"の実現が目的とされている。
帝京大学は2010年5月に同社の大学図書館向け業務パッケージ製品「iLiswave-J V2」を導入。それまで散在していた図書館システムを統合した上で図書館向け電子書籍貸出サービス「Lib.pro」(iNEO社)と連携させ、大学の蔵書と電子書籍の情報を一括検索できるシステムを構築。
このシステムに加えて「Ufinity」を導入したことで、公共図書館、大学図書館も対象とした横断検索を可能にする仕組みの構築を短期間で実現した。
なお、同ポータルサイトは富士通の館林システムセンターを利用してサービスが提供される。