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MozillaのAsa Dotzler氏が開発版も含めた最新ブラウザのSunspiderベンチマーク結果をAsa Dotzler: Firefox and more: some sunspider numbersにおいて公開した。最新開発版はどのブラウザも優れた結果を示しており、僅差でFirefox JSブランチのナイトリービルド版が最速の結果を示している。試験された環境と条件は次のとおり。
- JavaScriptエンジンのみではなく、フルブラウザの状態でベンチマークを実施。
- インストールしたばかりのWindows XPで試験。理由はXPのシェアがもっとも多いため。
- ブラウザはそれぞれ5回、Sunspider 0.9.1で試験を実施。結果のうち誤差範囲が大きい方から2つは排除。残りの結果をグラフにまとめた。
- ブラウザごとにシステムは再起動。
- IE8はスコアが低すぎるためこのグラフには含めていない。
- IE9はWindows XP版が提供されていないため、ここでは計測していない。
- Firefox m-cはmozilla centralのナイトリービルド版を示す。
- Firefox tmはJSブランチのナイトリービルド版を示す。
Windows XPで動作するFirefoxのJavaScriptエンジンの性能は十分に高速化したことが確認できる。some sunspider numbersでは、Sunspiderの登場時期がすでに古いこと、最新のメジャーブラウザがそれぞれSunspiderが計測できる性能において限界まで高速化を実施しており、すでにJavaScriptベンチマークとしては不適切になりつつあることを指摘している。今後はV8やKrakenなどのベンチマークを活用すべきだと説明がある。
同記事に寄せられたコメントには、64ビット版では事情が違っていることの指摘や、PeaceKeeperによる計測結果はどうかといった指摘などがある。Mozillaはより現実のWebアプリケーションに近いベンチマークとしてKrakenの開発を進めている。GoogleはブラウザのベンチマークとしてV8を公開しているが、これは現実のWebアプリケーションの状況とは言いがたいという指摘もある。KrakenとV8のベンチマーク結果はFirefoxとChromeでだいぶ違う結果を示す傾向にある。