2010年夏、異常な暑さは9月に入ってもなかなか途切れず、残暑とは言い難い陽気が続いたが、月末にはようやく秋の気配が。Google急上昇ランキングでは、話題になった人・モノやニュースをとらえつつ、一部に季節感のあるワードもランクインしている。なお、Google先生のご都合によりモバイル検索ランキングはお休み中なので悪しからず。
2010年9月のGoogle検索急上昇ワード
■PC検索ランキング | ||
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順位 | ■通常検索 | ■イメージ検索 |
1位 | 尖閣諸島 | ハロウィン イラスト |
2位 | 青木愛 | 板野知美 |
3位 | 永井するみ | 山本美月 |
4位 | ポケモン グローバル リンク | 青木愛 |
5位 | 栗レシピ | 私立さくらんぼ小学校 |
6位 | 田代まさし | 鬼束ちひろ |
7位 | 私立さくらんぼ小学校 | 田代まさし |
8位 | 菊間千乃 | 少女時代 ソヒョン |
9位 | テクノブレイク | 赤江珠緒 |
10位 | キングオブコメディ | ミジュマル |
■その他の検索ランキング | ||
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順位 | ■ニュース検索 | ■動画検索 |
1位 | 尖閣 | キングオブコメディ |
2位 | 睡眠導入剤 | 佐藤かよ |
3位 | 佐藤かよ | 亀梨和也 |
4位 | 村木厚子 | チャングンソク |
5位 | 玉置浩二 | 大奥 |
6位 | 志村けん | 大野智 |
7位 | 内閣改造 | 向井理 |
8位 | 院内感染 | 赤西仁 |
9位 | 名人戦 | 松田聖子 |
10位 | 200安打 | 海猿 |
※本データは、Google Zeitgeistのアルゴリズムに基づき、日本における検索傾向を集計したものです。前月から検索量が増加しているクエリを抽出しています。提供/Google
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Googleで探す、秋のおもてなし
総合ランキングでは秋らしいワード「栗レシピ」が5位にランクイン。食欲の秋到来である。Googleは今年6月に「レシピ検索」機能の提供を開始している。料理のレシピというものは、料理名に材料・分量、手順、写真と、だいたい必要な情報が決まっている。つまり、デザインは違えど多くのサイトが同じような作りで同じように情報を扱っていることから、クローラーが構造を解析することが比較的容易であると思われる。これに加え、例えば「栗」「クリ」「くり」といった表記のゆれに対応できるエンジンが組み合わされば、非常に精度の高い結果が得られるはずだ。バラバラに保管されている知識を検索ロボットによって収集し、最も適した結果を示すという、いわばGoogleの本領が十二分に発揮される分野であると言えるだろう。というわけで、Google先生のご案内による栗ご飯、美味しゅうございました。
画像検索1位は「ハロウィン イラスト」だ。今年3月には「桜 イラスト」がランクインしていたように、季節モノの素材には一定の需要があるようだ。近年、映画「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の影響か日本でも妙にハロウィンが盛り上がるようになってきた様子だが、そもそもハロウィンとは一体どのような行事なのだろうか。起源は古代ケルト人の「秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事」で、これが後にキリスト教文化に取り入れられたとされている。カトリックの祝いの日の一つである11月1日の「諸聖人の日(All Hallows)」の前日に行われるため、「All Hallows eve」から「Halloween」と呼ばれるようになった。現在では宗教的意味合いはほぼ失われ、特にアメリカでは民間のイベントとなっているという。(kotobank「ハロウィーン」より)
筆者は映画「E.T.」で初めてハロウィンを知り、異星人よりもお菓子をもらってまわるイベントに心奪われたクチだが、いきなり他人の家を訪ねたり知らない人にお菓子をもらうなんて今の日本では恐くてきっと親が許さないだろうから、なんとなくジャック・オ・ランタン的な飾り付けをしてカボチャのスイーツを食べる、などという感じで"日本式ハロウィン"に翻訳され定着していくのかもしれない。
おすすめリンク
■Happy! Halloween 2010(六本木ヒルズ):今のところ、日本式ハロウィンは民間行事でなく商業イベント
予告編動画に見る日本のブロードバンド事情
動画検索10位の「海猿」は、映画「THE LAST MESSAGE 海猿」が9月に公開されたことによるもの。2004年から2006年にかけて制作された映画・テレビドラマシリーズの完結編となっている。もちろん、プロモーションのための公式Webサイトが開設され、予告編やテレビCMの動画配信が行われている。ちょっと興味深いのは、前作2本の公式サイトが残されていたことだ。それぞれを比べて見てみよう。
1作目ではメインの情報がポップアップで表示される構造。予告編動画はラージ/スモールの2サイズが用意されているが、スモールは今となっては動画とは認められないクォリティだ。ネット普及率が約6割、その約半分がナローバンドだった頃の話である。2作目が公開された2006年はブログやSNSが急速に広がった頃で、「スタッフブログ」やユーザー登録したファンが書き込む「サポーターズブログ」などにそれが反映された様子が見られる。YouTubeがブレイクした年でもあり、動画の扱いは前作より一回り大きい。そして最新作では、大きな画面で遠慮無く予告編動画を流している。前回同様スタッフブログとサポーターズブログを設置し、新たに「クチコミ広場」を作ってTwitterと連動。さらにフジテレビが運営するマイクロブログ「イマつぶ」とのコラボ企画においては、キャストも投稿を行っている。映画のプロモーションにWebサイトが欠かせない存在となって久しいが、これらを比較すると情報の見せ方やWebに求められる役割が変化・拡張してきた様子を垣間見ることができる。
おすすめリンク
■コミュニケーションサービス「イマつぶ」:ドラマ・バラエティ番組とのコラボ企画では、出演者も投稿中