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Googleのオンラインオフィススィートでもっとも便利なアプリケーションのひとつがスプレッドシートだが、今回、このスプレッドシートのグラフ機能が大幅に強化された。新しく次のグラフが追加されたほか、グラフエディタが大幅に変更されている。スプレッドシートのグラフはオフィスツールでもっとも活用される機能であるだけに、今回の機能強化に注目しておきたい。

  • 注釈付きタイムライングラフの導入 (Google Insightで使われているものに類似。要Flash)
  • モーショングラフの導入 (動的に推移をアニメーションするグラフ。要Flash)
  • 組織図の導入
  • ゲージグラフの導入

また、既存のグラフに対しては次のような改善が実施されている。

  • より適切なグラフを推薦するように改善
  • データラベルのより適切な自動選択機能
  • カラー自動選択機能の改善
  • グラフのカラーパレットを柔軟に指定できるように変更
  • 全体のレイアウトを改善
  • 新しいカスタムオプションの導入
  • フォントやサイズなどより洗練されたデザインへ変更

この新しいグラフ機能は、Google Docsのスプレッドシートで新しくグラフを作成すればすぐに試すことができる。グラフエディタが従来よりも詳細な指定ができるものへ変更されており、これまで妥協していた部分を指定しやすくなっている。特にデフォルトのデザインが改善されており、従来のグラフよりも洗練されたデザインで表示されるところに注目しておきたい。

新しいグラフ - 組織図

新しいグラフ - モーショングラフ

新しいグラフ - 注釈付きタイムライングラフ

新しいグラフエディタ

既存のグラフはそのまま使い続けることもできるが、新しいグラフへアップグレードすることもできる。グラフの左上のメニューから「グラフをアップグレード」を指定することでアップグレードが実施される。アップグレード前とアップグレード後のグラフを比較すると、どのようにデザインが変化するかを確認できる。

従来の棒グラフ

アップグレードあとの棒グラフ

アップグレードしたグラフは状況によってはアンドゥで元に戻るが、基本的には差し戻しのパスは用意されていない。アップグレードしたあとは新しいグラフを使い続けることになる。アップグレードしては困る場合には、従来のままにしておけばよい。グラフの洗練は現在開発段階にあるOpenOffice.org 3.3でも取り組まれている。Google Docsで作成したグラフはほかのブログにそのまま取り込んで表示させるといったこともできる。