米Motorolaは10月28日(米国時間)、2010年第3四半期(7月 - 9月期)の業績報告書を発表した。同期、売上高は前年同期比6%増の58億ドル(約4,679億円)となり、利益も増加した。主力の携帯電話事業部が好調で、四半期ベースでの成長は2006年第4四半期以来という。

同期の総売上高は58億ドルで、Nokia Siemens Networksに売却が決定している無線インフラ部門を除いた売上高は49億ドル(約3,948億円)、前年同期から13%増加した。

非GAAPベースの純利益は3億8,000万ドル(約306億円)で、1株当たり利益は16セント。これは、同社のガイダンス(10 - 12セント)とアナリストの予想(Bloomberg集計では11セント)を上回る数値となった。

モバイル端末事業部は同期、前年同期比20%増の20億ドル(約1,611億円)を売り上げ、非GAAPベースでは、前年同期比の1億8,300万ドル(約147億円)の損益から黒字転換し、300万ドル(約2億4,174万円)の収益を計上した。同社は2010年に入り累計で22機種のスマートフォンを投入しており、販売台数は380万台と報告している。携帯電話を入れると、総販売台数は910万台という。

Motorolaは2009年後半より「Android」を採用したスマートフォンを多数投入しており、これが大きく貢献したといえる。「DROID」シリーズを展開する米国のほか、中国や欧州でもAndroidべースのスマートフォンを提供している。

Motorola躍進の立役者となったDROIDシリーズ。左がDROID 2、右がDROID X