Analog Devices(ADI)は、携帯電話基地局、衛星通信、ポイントtoポイント無線、および防災システムなどブロードバンド・アプリケーション向けに、高集積復調器「ADRF6850」を発表した。
同製品は、5個のデバイスと3個のRF機能を1パッケージ(8mm×8mmのLFCSPパッケージ)に集約、表面実装チップに組合せたものとなっており、複数のチップを用いるディスクリート部品実装と異なり、60dB可変ゲインアンプ(Variable Gain Amplifiers:VGA)、VCO(Voltage Controlled Oscillator)電圧制御発振器付きフラクショナルN PLLシンセサイザ、および2個のベースバンドA/Dコンバータドライバアンプを集積している。
100MHzから1000MHzの周波数範囲で動作し、ベースバンド帯域は250MHzまでをナローバンドおよびワイドバンドのモード切替えにてサポート。電源電圧は+3.3Vで、入力3次インターセプトIIP3=+22.5dBm、入力圧縮ポイントIP1dB=+12dBm、およびノイズ・フィギュアNF=11dBのRF性能を提供する。また、レジスタ制御のためのSPI/I2Cシリアル・インタフェース・オプションが用意されている。
なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、1,000個受注時の単価は7.50ドルとしている。