Texas Instruments(TI)は、コンシューマ向け医療用機器、モバイル・アクセサリ、スポーツおよびウェルネスなどの各種アプリケーション向けローパワーRFデバイスとしてシングル・モードBLE(Bluetooth low energy)SoC「CC2540」およびANTネットワーク・プロセッサ「CC257x」を発表した。
CC2540は、コントローラ、ホストおよびアプリケーションを6mm角のパッケージに内蔵した1チップデバイス。フラッシュメモリを搭載しており、ファームウェアのアップデートが可能となっている。
また、Bluetooth標準規格バージョン4.0にシングル・モードで適合しているほか、BlueLink 7.0 Bluetooth/FM1チップ・ソリューション、WiLink 7.0 WLAN/GPS/Bluetooth/FMソリューションおよび、WiLink 6.0 WLAN/GPS/Bluetooth/FMソリューションのデバイス群がデュアルモードで適合することから、包括的なリンクの検証および開発が可能となっている。
さらに、受信感度は最高+97dBで、その他の2.4GHzデバイスとの共存性を提供する妨害波特性を有している。
一方のCC257xは、2.4GHzネットワーク・プロセッサ、MSP430ホストMCU、ソフトウェアおよびアプリケーションのサポートにより、すぐに利用可能なセンサ・ソリューションを提供している。
ANT-FSおよびAES暗号化機能をサポートしているほか、受信感度は+95dBを実現、妨害波特性を有しているほか、その他の2.4GHzデバイスとの間で高い共存性を実現することが可能だ。
同社では、ANTとセンサの統合製品(CC257x)およびモバイル向けデバイス(WiLink 7.0 およびWiLink 6.0ソリューション)をフル・システム・ソリューションとしてサポートすることで、相互動作性と互換性を提供していると説明する。
2製品ともに、対象とする各種アプリケーションを、1個のコイン型電池で1年以上に渡って動作させることが可能なデバイス。CC2540はすでに量産出荷を開始しておりが1000個受注時の単価(参考価格)で2.95ドルから、一方のCC2570(1チャネル)/CC2571(8チャネル)のANTネットワ-クプロセッサはサンプル出荷中で2010年12月からの量産出荷を予定している。単価は1000個受注時で2.75ドルから(参考価格)としている。